老人ホーム・介護施設の川鶴グループ

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職員インタビュー

第18回「家族も含めて、大変な事を聴き取る」

あやめの里 居宅ケアマネジャー 斎藤さん(聴き手:事務 三澤)

―宜しくお願い致します。

(斎藤さん:以下「斎:」)お願いします。

―ではまず、ご自身のプロフィールをお願いします。

斎:居宅介護支援事業所あやめの里の斎藤です。入職の時期は、平成28年10月です。来月で4年ですね。
 前職も、個人の居宅介護支援事業所で働いていました。個人の小さな事務所だったので、大きい所で仕事してみたいと思って、今の相愛福祉会に転職しました。
 その前は、普通に施設で介護職をしていましたし、ヘルパーさんの仕事もしていました。

家族も含めて、大変な事を聴き取る
斎藤さん

―このお仕事を志したきっかけは?

斎:ヘルパーさんとか施設の事務職員として働いていましたが、介護保険の仕組みとか、書類関係について全く知らずに関わっていたので、そういう勉強をしたいと思いました。
 介護福祉士(の資格を)取る為に通信の学校で勉強して資格取って、その後も、ケアマネの資格を何とか取りたいと思って…

―通信の勉強って…

斎:今はもうないです。昔はそういう制度がありました。
 本当は3年経験がないと取れないのですけど、2年目位で「これは」と思って通信で資格取りました。

―具体的な業務内容を教えて下さい。

斎:まずは、その方の困っている事とか、家族を含めてどんな事が大変か聴き出して、それに対して、どんな介護サービスが合っているのか、どんな事が必要かというのを考えて、プランを立てて、サービスを開始して頂きます。

 その人のお家に行って、「困っている事は何か」「今どこが大変か」とか、健康状態もそうですし、「お薬ちゃんと飲めているか」「お医者さんには定期的に行けているか」とか、季節の変わり目には「体調壊さないように」とか。後は…デイに行っているんだったら、「デイで嫌な事はないか」とか。

 その人だけじゃなくてその家族も含めて、大変な事を聴き取る。どんな愚痴とかでも聞く。やっぱり本人が認知症だったりすると、家族がとても大変な思いをしているので、家族の方の大変さを聴いたりしますね。それで、様子や困った事を記録にする。

 そしてプランに沿って、サービスが流れているかを確認する・評価するという事です。

―ケアプランとはどのようなものですか?

斎:困った事に対して、どういうサービスが必要か。どうしたら改善できるのか。それに対して目標を立てるんですけど、目標に向かって、少しでも良くしたいっていう、達成できそうな目標を立てて、計画書を作ります。

―ケアマネジャーの仕事以外では、どのような仕事を担当していますか?

斎:どちらかといえば、あまり施設とは関わっていないんですけど、高齢者安心相談センターという地域包括の方で会議に出席して、毎年、市役所でやる展示会に向けての作業を手伝っています。残念ながら今年は中止ですけど。皆さんがデイで作ったものとか、趣味で作ったものを、市役所に展示するんですよ。それが毎年あったのですけど。来年は倍にして開催する予定です。

 今年は、本人じゃなくて介護者に向けて、家族に向けて、どういう事が困っているか、どういう研修がいいか、研修を企画する事を、進めています。

―家族が出られて、研修を受ける。

斎:そうそう。どんな事をするかって言うと、家族ってどうやって体を支えていいかとか、意外とわからなくて、腰を痛めちゃうんですね。あとは、どんな食べる物用意したらいいか、栄養相談とか。大勢じゃなくこじんまりとした研修を、地域包括と一緒に考えています。

こちらの観点を決めつけない事です。

―仕事をしていてやりがいを感じた事などを教えて下さい。

斎:やっぱり、「デイサービス行って良かった」とか、「デイサービス楽しい」って言ってくれる時は良かったなと思っています。
 あと、家族の方も「愚痴を聞いてもらえて良かった」とかね。どこにも発散できないと溜まっちゃうんで。それを聴いてもらえただけで。

―お年寄りと接する上での楽しさや、気を付けている事などはありますか?

斎藤さん

斎:お家で1対1の話をすると、色々な話が出てきます。デイで見ているときよりは。ここぞとばかりにたくさん話が出てきて、日頃の事をどんどん話してくれます。面白いです。「あ、こういう面を持っている」って発見します。
 気を付けている事は、そうですね…決めつけない事かな。こちらの観点を決めつけない事です。

―心に残ったエピソードはありますか?

斎:1年前ですけど、退院してきてもうあまり延命治療しない、家族に見守られながらお家で最後までお看取りという方がいらっしゃいました。
 訪問診療とか訪問看護さん、ヘルパーさんも来ていたし、お家でお風呂に入ったり、お着替えしてもらったり、排泄(介助を)やってもらったり…お家の庭を眺めながら毎日過ごして、自然にお亡くなりになりました。
 それは本人も希望したし家族も希望されていたので。こういう幸せな方もいるんだなと、つくづく思いましたね。

―あやめの里の特長やこの施設の良さは、どのような所と思いますか?

斎:特長は、施設長は若いですけど、職員は10代から70代まで幅広いです。
 外国の方も働かれているし。
 そして、凄く賑やかですね(笑)。みんな声が大きいし、よく笑うし。
 良さは、そうですね、のんびりとしている所ですね。

―周り田んぼですね。

斎:そうそう(笑)。富士山見えるし。

―好きな食べ物は何ですか?

斎:好きな食べ物は甘いものです(笑)
ケーキとかチョコレートとか大好きです。コーヒーと一緒に。

―趣味や休日の過ごし方などを教えて下さい。

斎:最近はそんなに外に出られないから…

―そうですねコロナが…

斎:ホントに…スーパーに行って、買い物して。でもお料理するのが好きなので、圧力鍋使って色々な物を作ったり、果物買ってきてジャムを作るのが好き。

―へえ~美味しそう。

斎:あとは、オルガンやっています。
だけどね、(隣にある施設の)さくらの里にグランドピアノがありますが、あれじゃダメなの。幅が違って、指が広がんない(笑)

―でも弾けるのですね。すごい。

斎:2年位前のクリスマスにデイで弾きました。それが楽しくて続けています。今やっている曲は、米津玄師の「レモン」と「パプリカ」。
お家で、とにかくそんなに外に出かけられないから。

―リフレッシュは大事ですよね。

斎:イヤホンしてやっているから誰にも聞こえないし、間違っても大丈夫だから(笑)
他には松任谷由実の「春よ、こい」とかあとは、「川の流れのように」とか、童謡とか。最初童謡から始めました。でも自分のオルガンじゃないと弾けない(笑)。
最初は右手と左手別々に動かすのが大変でしたけど、頭使うかなと思ってやっていますね。
以上です。

―ありがとうございました。

斎:宜しくお願いします。

…第18回おわり(このインタビューは令和2年9月20日に行いました。)

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