介護施設の種類と特徴
特養と老健、ナーシングホーム等の違いについて
特別養護老人ホーム(特養)
身体や精神に重大な障害があり、常時介護を必要とする要介護3以上の方で、自宅での介護が困難な方が対象となり、入院を要する病状を抱えていない事が条件となります。入浴、排泄、食事介助などのサービスが受けられます。要介護1、2の方であっても、一定条件を満たす方はご入所が可能です。
介護老人保健施設(老健)
病気や障害の症状が安定し、病院などから退院され、在宅復帰を目指しリハビリを行う方や、認知症などで在宅での生活が困難な方がご利用しております。
理学療法士等の職員による専門的なリハビリが受けられる事と、常勤の医師が配置されており、看護師の配置も多いので、医療的な対応がある程度可能という事が、特養との相違点になります。
ナーシングホーム
元々欧米での呼称で、日本では明確な定義はありませんが、有料老人ホーム等で使われる事が多い呼称です。
当グループでは特養・老健以外の有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に対してこの名称を使用しております。
有料老人ホーム(有料)・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
これらの形態は運営している会社によって、自立した高齢者が自由に暮らす事が出来る施設から、介護付きで要介護の高い方も暮らす事の出来る施設まで幅広くありますが、当法人の施設は要支援1の方から利用できる介護付きの施設になります。原則個室で全ての部屋にトイレを完備して、部屋の広さはユニット型の特養・老健より広めになります。また、外出等の制限も、住宅という扱いの為、特養・老健より自由に出来ます。
また、一般的にこれらの形態は高額な入居料が掛かる場合が多いですが、当施設は入居料は0円です。
特定施設
介護付き有料やサ高住の中で、職員の人数や部屋の広さなどで一定の基準を満たしたものを「特定施設」と呼びます。当グループの介護付き有料・サ高住は全て特定施設で、特養並みの手厚い介護とユニット型特養より広い個室をリーズナブルなお値段で提供しております。
住宅型有料老人ホーム
入居対象の方は要介護1からとなります。上記の特定施設である介護付き有料と比べ自由度の高い形態となります。当グループ内の住宅型有料でも、比較的介護度の低い方が中心の施設や、川鶴ナーシングホームのように医師の回診が定期的にあり、医療的な処置が必要な方も受け入れている施設など、施設によって様々です。
原則、家賃と管理費(光熱水費)は定額で頂き、介護サービス等は自由に選択する事が出来、外部のデイサービスや通所リハビリ等の利用も可能です。
ナーシングホーム受入態勢
- インスリン:可
- 胃瘻:要相談
- 中心静脈栄養:可
- 在宅酸素:可
- ストーマ:可
- ペースメーカー:可
- 尿バルーン:可
- 褥瘡:可
- 透析:不可
ユニットケアについて
ユニットケアとは、約10人のグループを一つのユニットとして、それぞれの個室と共有スペースを設けて、各ユニットごと特定の職員にてケアを行う方法です。
ユニットケアには「集団ケアから個別ケアへ」「家庭に近い住環境」などの意味合いがあります。
従来の集団ケアでは、画一的な流れ作業のケアに陥りやすいので、1人1人の個性を大切にしようという考え方と、家庭のように各個人のプライバシーが守られる個室と、家族の交流が図られる食卓・居間のような共有スペースを設け、職員も顔見知りで家族のような環境で生活して頂くという考え方があります。
利用者様に配慮した形態である反面、設備や人員を従来よりも充実させる必要があるので、多床室より料金は割高になります。
ご利用方法の種類について
施設をご利用になる方法には、入所(居)・ショートステイ・通所などの種類があります。
入所(居)は施設に長期間住むご利用方法です。特養の場合は「終の棲家」として利用される方が多いですが、老健の場合は在宅復帰するまでリハビリを行う施設という意味合いがあり、3ヵ月ごとに入所の必要性の見直しを行います。
ショートステイ・通所は、普段は在宅で家族やホームヘルパー等から介護を受けている方が、家族が旅行などで出かける際にショートステイに2泊3日などで利用したり、日中仕事をしている間だけデイサービス(通所)に通ったりといった用途で利用します。また、気分転換や他者との交流といった意味合いや、介護疲れした家族のリフレッシュという側面もあります。
特養の入所は要介護3以上、老健の入所・住宅型有料の入居・デイサービスは要介護1以上、ショートステイ・介護付き有料・サ高住・認知症対応デイは要支援の方でもご利用可能です。
入所(居)の主なサービス内容
食事
栄養バランスを考慮し、ご利用者様にあわせた形態
<常食(全粥・5部粥)・刻み食・極刻み食・ミキサー食>
の食事を提供しています。
入浴
基本的に週2回行っています。ご利用者様の状態に合わせて、回数を増やしたり、清拭も行っています。個浴(一般浴)または、機械浴をご利用頂けます。
排泄
定時誘導・オムツ交換など、ご利用者様に合わせた排泄介助を行っています。
行事活動
年間行事を通して季節を感じて頂きます。 また、クラブ活動・レクリエーション等で趣味活動を支援します。
リハビリ(老健)
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が評価し、疾患やニーズに沿った計画書を作成。個別のリハビリメニューを提供させて頂いております。
デイサービス・デイケアの主なサービス内容
外出行事を実施、季節の行事も多数
新年はもちつき大会、夏は流しそうめんやすいか割り等行っています。
また、お買い物や紅葉を楽しんで頂くなど外出イベントも多数ご用意しています。
365日お休みはありません
日曜・祝日はもちろんの事、元日から大みそかまでお休みがないので、お好きな時にご利用頂けます。
入浴も毎回ご利用頂けます。
毎日リハビリが出来ます
デイケアは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のスタッフがリハビリを行います。
デイサービスにも週に何日か、専門のスタッフが参ります。(施設によって曜日や担当が違います)
その他の曜日は看護師がリハビリを行います。
送迎は安心のドア to ドア
マンションやアパートにお住まいの方も玄関まで送迎致します。
安全運転で安心して乗車頂けます。
送迎範囲とご利用時間(夕食も可能)についてはご希望に添えるよう対応させて頂きます。
居宅介護支援ついて
居宅介護支援とは
当グループ内にも居宅介護支援を行っている施設があります。これは利用者様に介護サービスを提供するものではなく、施設からは独立した居宅介護支援事業所になります。
居宅(在宅)において日常生活を営むために必要な保健医療サービス又は介護保険サービスが適切に利用することができるよう居宅要介護者の依頼を受けて、心身の状況、置かれている環境、要介護者及びその家族の希望を勘案し、居宅サービス計画書(ケアプラン)の作成や、サービス事業者との連絡調整、必要な場合には介護保険施設の紹介等を行ないます。
介護支援専門員(ケアマネジャー)とは
居宅において自立した生活の継続のために、また要介護状態の悪化の予防に資する事を目的とし、適切なサービスが総合的・効率的に提供されるように支援し、介護サービス計画(ケアプラン)を作成する専門職です。
介護支援専門員が行う相談、計画作成に関わる料金につきましては、要介護認定を受けられた方は介護保険から全額給付されるので自己負担はありません。お気軽に御相談下さい。また、要支援の方は窓口が居宅介護支援事業所ではなく地域包括支援センターになります。当グループではケアマネジメント業務を受け持つ事が出来ませんので、予めご了承ください。