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職員インタビュー

第十二回「感謝の気持ちを口に出来たらいいな、と思います。」

志木柏町クリニック 理学療法士 室原 和也 さん
            (聴き手:志木の里 介護 松崎)

室原さん 今回は志木柏町クリニックにて、診療所・デイケアセンターのリハビリを担当しています、室原先生にお話を伺いました。お忙しい所お時間を頂き、丁寧に色々な話をして下さり、ありがたく思います。
 また、今回のインタビューから、インタビュアーも交代で行う事になりました。

長く色々な携わり方が出来るのでは…

―今、おいくつですか?

(室原さん:以下「室:」)34歳です。

―こちらに入職されたのは…

室:平成19年です。12年目になります。

―志木柏町クリニック立ち上げで、こちらに来られたわけですね。それ以前は?

室:(介護老人保健施設)ケアハイツ・川越の方に入職しまして、1年半、在籍していました。その後(介護老人保健施設)さくらの里に異動があって、そこで10年、昨年の3月までいました。

―室原さんのお仕事である、PT(理学療法士)について、簡単にご説明をお願いします。

室:理学療法士と作業療法士があるのですが、病院では主に下肢(歩行など)を中心としたリハビリがメインになります。OT(作業療法士)は、病院でしたら主に上肢(指など)を中心とした、作業をして日常生活のADL(※1)を良くしていこうか、というリハビリですが、老健や、こういった介護保険の施設においては、PT・OT分け隔てなく、身体機能の総合的な回復(トータルケア)を目指すという、PT・OTというより、「(もっと大きな括りでの)リハビリ」という感じの考え方でいいのかな、と思います。

―では、OTのような仕事もされている。

室:そうですね。トータルリハビリという感じです。

―柏町クリニックには、PTさんは何名いらっしゃいますか?

室:3名です。常勤2名と非常勤1名(週二日、さくらの里から)です。

―この世界を目指されたきっかけというのはありますか?

室:何か自分の中で、人の役に立ちたいとは思っていましたけど、小さい頃は警察官になりたいとか、消防士になりたいとか、身近にそういうカッコいい職業ってありますよね(笑)

―理学療法士って、世間一般的に、あまり知られてはいないですよね。

室:ええ、僕も知らなかったですが、たまたま父の知り合いが柔道整復師で、接骨院で働いているような職業の方がいて、怪我とかした時にリハビリをするリハビリ職というのがある事を知ったのがきっかけで、「どういう職業なのかな?」と個人的に興味を持って、調べたところがスタートです。

―柔道整復師の方って、スポーツをされて引退した方が、よくなるという話を聞きますけど。

室:そうですね。理学療法士でも、学生時代部活をやっていて骨折や怪我をして、整形外科で理学療法士の世話になって、それがきっかけで目指す方が多いです。

―就職するにあたって、こういった高齢者を相手にする介護の道に来られた理由などはありますか?

室:研修で総合病院・整形外科・老健、いろいろ経験させて頂き、訓練がメインの病院だったり、徒手治療-実際に患者さんに触れながら施術を行ったり、温泉治療を行ったり、色々な分野があるのですけど、結局の所、決まった期間で終わりというのが、病院です。こういった介護施設は、「ここまで」という期限が明確でないので、長く色々な携わり方が出来るのではないか、という所が魅力ですね。

―(室原さんの在籍している)志木柏町クリニックのデイケアセンターの紹介と、普段の活動内容を簡単に教えて下さい。

室:デイケアセンターは、介護保険分野の通所のリハビリテーションで、現在(利用者さんは)、一日平均15、6名位です。
もう一つは、外来のリハビリテーションですね。診療所が併設していますので、診療所の方で診察を受けて、腱板損傷や腰痛症といった診断をされた方々に対する、主に痛みに対する徒手療法と、運動療法です。痛みを和らげるような治療を行っています。

―外来の方は、デイケアセンターの利用者さんとは別に?

室原さん室:そうですね。ですから通所のリハビリをしている中で、外来の受診時間にドクターの方からオーダーが飛んで来ます。今、(外来の方では)「運動器リハビリテーション料(Ⅲ)」という加算を今年の1月1日から取っていますので、加算の算定条件の下、一人当たり20分、行います。
デイケアの方は、メニューであったりとか、ご本人様の体調であったりとか体力に合わせ、制限なく行っていますので、多い方では4、50分になる方もいます。
お身体を診させて頂いて、ご本人・ご家族の意向を聞いたうえで、プログラムの方を作成していきます。

―機械などの設備もありますが、マンツーマンで見る事もあるのですか?

室:そうですね。基本的にはマンツーマンで対応するようにはしているのですが、やはり一人勤務であったり、二人であっても片方が外来対応となる場合もありますので、機械での物理療法や運動療法を行って頂きながら、他の方の徒手療法に入ったり、といった形で行っています。

―訪問リハはされていますか?

室:基本的には行っていませんが、ご利用に当たっては一度、ご自宅の方を見させて頂いて、ご自宅ではどういう生活導線で生活しているのかを確認して、リハビリテーション計画書を作成します。家屋上、ここはこうした方がいいといった指導もさせて頂いています。

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感謝の気持ちを口に出来たらいいな、と思います。

―隣の(特別養護老人ホーム)志木の里には、デイサービスがありますけど、デイサービスとデイケアの違いは?

室:端的に言うと、PTやOTによるリハビリが有るか無いかですね。デイケアの方は医師の指示の下、PT・OTがリハビリを行います。デイサービスは、主にレクなど一日を楽しく過ごして頂くというのが目的なのかなと思います。
志木の里では、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージが受けられますよ。

―以前にいたさくらの里と、柏町クリニックのデイケアの違いはありますか?

室:ここは、老人保健施設ではなくクリニックに併設ですので、入所のリハビリが無いです。
外来もありますけど、午前午後、通所の方にしっかり携われるのが、一つの魅力かなと思います。

―同じ建物の志木ナーシングホームの入居者さんとは、あまり関わる機会がない?

室:そうですね。介護付有料老人ホームの方は無いですが、住宅型有料老人ホームの方は、在宅という扱いですので、そちらからここのデイケアへ通所で通われている方もいます。ですから、住宅型の方とはこちらで関わっています。

―室原さんはこの仕事に就かれて長いですが、利用者さんと接する・仕事をする上での信念・ポリシーのようなものはありますか?

室:リハビリをする上では、笑顔が一番大事だと思っています。
状態や人間関係などに不安を抱えている方が多いので、聞き役になり利用者さんの性格を見た上で、どういう事でこの方が明るく盛り上がるかな、という事は、常に考えていますね。
治療やプログラムに関しては僕らが深く考えればいい事で、利用者さんは気持ち的にすごくリラックスした状態で取り組んで頂くのが、成果につながるかなと思います。なんならリハビリ目的で行くというより、あそこに行くのが楽しいから来る、というのでもいいと思っています。
リハビリって、その時やればそれで終わり、という訳ではなくて、ご利用されている方は一生涯、続いていくような事なので、そのモチベーションを維持するって、なかなか難しいのではと思います。その中で楽しく出来る事であれば、続けられると思うので、まずは笑顔で楽しく接します。

―この仕事をしていて「良かったな」と感じた事は?

室:自分の中で少し成果が出せたなと思った時に、「お陰様で」と言ってもらえると、やっていて良かったなと思いますね。

―僕もありますね。笑顔とか、「ありがとう」とか一言で救われるというか…。

室:この仕事は特に、「ありがとう」という言葉の重みを感じますね。だから我々も何かしてもらった時に、常に感謝の気持ちを口に出来たらいいな、と思います。日頃なかなか言えなかったりすると思いますけど。

―今後、個人的、もしくは柏町クリニックのデイケアセンターでやっていきたい事はありますか?

室:個人的には日頃筋トレをライフワークとしているので、そういうフィットネス系の事なども、施設で需要としてあるなら、携わっていきたいという興味があります。
疾患や介護度が付いてのリハビリというのも、もちろん大切ですけど、そうなる前の予防という意味で。僕もスポーツジムに通っていますが、朝方とかは60代・70代の方が多く、すごくアグレッシブに動ける方もいる。介護度が付く前に運動をするというのが、これからは重要になってくるのかなと。フィットネス事業というのは、今後多分、発展していくのではないかと思います。

―そういう所でアグレッシブに動いている方って、将来的には分からないですけど、こういう施設にいらっしゃらないだろうな、って思いますよね。

室:仕事としている立場としては複雑ですけど、少子化で医療費・介護費がかさむ中で、重要なのではと思います。

―ただでさえ日本は、先進国の中では寿命と健康寿命の差が長いといわれていますからね。

―これから介護やPT・OTを目指す方に、何かアドバイスがあれば。

室:人が好きでないと出来ない仕事だと思うので、人を好きになってもらいたいです。
人間関係って、人の悪い所が見えると、悪い所ばっかり探っていってしまいがちですけど、人の良い所を見つけるという気持ちがあれば、どんな利用者さんであっても、コミュニケーションや信頼関係を築いていけるのではないかと思います。

―介護では観察って大事じゃないですか。人に興味がないと、どうしても見落としてしまいますし、すぐ忘れてしまう事もあると思います。

室:リハビリの仕事ですと、患者さんを疾患で見るのではなくて、人間を見るような気持ちで携われるような、コミュニケーション能力を自分の中で持てれば、楽しく出来るのではないかと思います。

―お仕事から離れて、個人的な事をお聞きしたいと思います。トレーニングがお好きという事ですけど、趣味はそういった事ですか?

室原さん&松崎さん室:筋トレはライフワークになっていて、仕事ではけっこう頭を使うので頭が疲れますが、仕事終わりにも体を動かしたりすると、スッキリしますね。これをメインに、あとは釣りをしたりとか、子供と遊びに行ったりとか。
社会人になって色々やってきましたが、今はやっぱり釣りが一番興味ありますね。リハビリ仲間と釣りに行く事も。我々は理系の人間が多いので、「こういう仕掛けにして、こういう風にしたら、どういうのが釣れるか」とか、「この前駄目だったけど今度はこうしてみよう」とか、実験っぽい事が好きです(笑)

―どうもありがとうございました(笑)

室:こちらこそ(笑)

…第十二回おわり(このインタビューは平成31年2月23日に行いました。)

 ※1 ADL…〖activities of daily living〗摂食・着脱衣・排泄・移動など、人間の基本的な日常生活動作。
    出典 三省堂

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