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職員インタビュー

第十回「徐々にでも、分かっていけたらなって」

三園の里 入所介護 下野 嘉代 さん

下野さん&川村 諸事情により大分間隔が空いてしまいましたが、久しぶりにインタビューを再開します。今後も不定期ではありますが、細々と続けていきたいと思います。
 記念すべき第十回は初の東京進出(?)、板橋区にある三園の里の介護職員さんにお話を伺いました。

感極まっちゃいます。

―お忙しい所ありがとうございます。

(下野さん:以下「下:」)とんでもないです、もう何日か前から緊張しっぱなしで(笑)
ちゃんと答えられなかったらすいません(笑)

―(笑)ではまず、こちらに入職したのはいつ頃になりますか?

下:27年12月のオープンからなので、3年目です。オープニングスタッフです。
10月位からあずさわの里(系列施設)の方で、研修を受けまして…

―という事は、利用者さんが…

下:ゼロの状態からです。まず3階からオープンしまして、徐々に5人、10人と増えて行き、3階が満床になったら4階、といった感じで…多分全部満床になるまで翌年1月位までかかったと思いますけど。

―ここに入られる前も、こういうお仕事をされていたのですか?

下:もう、ヘルパー2級を取って8、9年目ですけど、元々この近くにあります認知症の専門病院で、ケアスタッフで5年働いていました。
少しだけ従来型の特養でも働いていました。でも家から遠かったので、家の近くのここがオープンするという事で、こちらに転職しようと思いました。

―ユニット型と従来型ではやはり違いを感じますか?

下:ここのユニットケアは、(1ユニット)10人・10人の(1つの階20人の)小さな規模ですので、一人一人の利用者さんに対してどういうケアをしていったらいいか等、少し余裕をもってケアが出来るかなと思っています。
以前にいた従来型は、ワンフロアに60人、ショートが20人で、全員の名前を覚えるだけでも1ヵ月位かかっていました。人数が多いので、お風呂入れるのも、トイレに連れて行くのも、順番に流れ作業のようになってしまい、(一日中その作業に追われて、)中々ケアというケアが出来なかったです。

―職員の人員的にもやっぱり、(ユニット型の方が)手厚くなりますからね。

下:(ユニット型の場合は)もっと密に、職員達と仲良くなれるかな、と思いました。
それと、私レクの委員長やっていまして、レクにかかわる色んな事が、ここではすごく充実していて、(ポスターを見ながら)今度、春の大運動会で、5月にやろうと思って今計画しています。

―認知症の病院に入る以前は?

下:それまでは、子供が小さかったという事もありまして、色々とパートやったりアルバイトやったり。接客業が好きだったので、殆どが販売の仕事でしたけど(笑)

―子供が大きくなったので…

下:私の友達がたまたま認知症の病院でナースさんやっていまして、そこで食事介助のアルバイトを紹介して頂いて、3時間だけやっていましたけど、「面白いな」と思って、そこからヘルパー2級の資格を取って、そのまま入職することになりました。

―では、「やってみたい」と思って、資格を取って入ったと。

下:今まではけっこう短いスパンで色々やってみたいなというのがありましたけど、こんなに長く(一つの業種で)仕事しているのは初めてです(笑)もう変わることは無いかなと(笑)

―ゆくゆくはどんどん(上の)…

下:いえいえ、それは無いです。皆さん優秀な方々がいらっしゃるので私はレク一筋で専念させて頂いて(笑)
利用者さんがレクをすると喜んでいる顔や、「楽しかったよー」と言って帰っていく所を見ると、「うぅっ」と、感極まっちゃいます。

―そうですね。中々気分転換って出来ないですからね。

下:1日中居室に、というのも可哀想かなって、いつも思っているんですけど、職員の人数的に、中々外には連れていけないので、1ヵ月に一回は大きいレクをやろうと思って頑張っています(笑)

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徐々にでも、分かっていけたらなって

―場所も静かな所で、川沿いで良い場所ですね。

下野さん&川村下:そうですね。閑静な感じで、夜はすごく静かです。
本当はもう少し職員の数がいらっしゃったらいいですけどね…でも皆さん力を貸してくれるので助かっています。
去年の納涼祭も、一番大雨の台風の日で、でも午前中晴れていたので「よし、やろう」ってなって、テント出して模擬店やバザーを出してやりましたけど、始まるやいなやもう真っ暗になってきて…でも皆さんに外で観てもらいたいから、急遽、順番を変えて盆踊りをやったりとかして、大慌てだったですけど、でもやっぱり皆さんのチームワークがいいのか、いつの間にかデイの方に(模擬店などを)移動して下さっていて、色々考えて動いてくれて助かっています。

―ちなみに、担当は…

下:私は納涼祭委員長でしたけど、何で私が委員長しなければいけないっていう(笑)

―いやー適任のような…雰囲気的に(笑)

下:(笑)多分、バカだから皆さん一生懸命やってあげなきゃと思って手伝って下さって…(笑)

―その明るい雰囲気だけでも適任だと思います。利用者さんも喜んで頂けると思います。

下:なにより利用者さんが喜んで下さること、と思って。職員にも「バカになってね」って言って、みんなで楽しんでいますけど、中々難しいです、全員チームワークとるのは。でも皆さん頑張っていますけど。

―(運動会は)パン食い競争とかありますか?

下:今年は、利用者さんは、綱引きと玉入れと大玉送りをやります。で、職員の方は、仮装大会を…

―仮装をやるのですか(笑)

下:仮装をやりたいっていうので、今一生懸命衣装を集めています。
前年度とその前の年は、職員は大きな箱の中に小麦粉をドッと入れて、顔真っ白にして…

―あーやりますよね。飴玉を(口で)つかむやつですね。

下:そうです。あれの欠点は、利用者さんは何を食べているか分からないっていう事に気がついて。顔突っ込んで真っ白にしているけど、何食べているかわかんないからっていうので、じゃ今年は仮装をやろうって。

―利用者さん第一という事ですね。

下:そうです。利用者さんの為に、面白い恰好をして、走ってね、みたいな(笑)
レクのある日は一番楽しいです。それまでも楽しいですけど。準備している間も。自己満足ですけど(笑)

―三園の里さんって、都市型軽費(老人ホーム)ってありますよね。そちらの方は携わったりはしましたか?

下:お友達の職員に会いに行ったりすることは多々あります。軽費の利用者さんも、合同レクに参加して頂いたりとかもあります。また、軽費の利用者さんが、三園の里のデイサービスを利用する事もあります。外部のデイに行かれることもあります。

―普段、入浴介助などは…

下:軽費さんは、やっていないです。
(※注:都市型軽費老人ホームは、介護保険適用外の老人ホーム)
軽費さんは、ご自分たちのタイムスケジュールのようなものがあって、その時間帯にお風呂に入られて、洗濯物も洗濯機が空いていたら、職員に一声かけてご自分でされて、お食事も、ご自分でされている方もいらっしゃるみたいです。あまり手をかけずに、というのが基本みたいで、職員さんたちは、訪問介護や訪問看護、お医者さん等が来られたり、デイサービスを利用するときの準備をしたりとか、こまごまとした身の回りのお仕事が多いみたいです。私も友達から聞く話くらいで、詳しくは分からないですけど。

―要介護の方とは限らないのですか?

下:いえ、軽い方が多いですね。要介護1とか。要支援の方はいないかな…
そのうち、だんだん介護度が上がってしまうので、そのままうちの方に入所という方も、中にはいらっしゃるみたいです。

―軽費の方にも携わってみたいという気持ちもあったりしますか?

下:今の所ないですね。今はもう特養の方に居たいなって思います。
係わり方がやっぱり違うので。体のケアだったり入浴介助だったり。元々入浴介助が好きなので。

―ガッツリかかわりたい感じですね。

下:そうですね。その人が「何考えているのかな」とか「どうしてあげたらいいのかな」とか考えてあげられる特養の方が自分向きかなって思っています。
ショートの方はスパンが短いですけど、入所の方は24時間365日、そこにいらっしゃるから、見てあげられる事って違うなって思うので。

―長く付き合っていると、その方のクセとか見えてきますよね。

下:(日常生活動作の)レベルとか、係わり方とか、その方の今まで生きてきた人生とか、そういうことを徐々にでも、分かっていけたらなって思っています。

―では最後に、今後に向けての抱負のようなものがあれば。

下:三園の施設が、やっと三年目を迎えて、利用者さんもどんどん年を取っていくし、職員の介護士としてのレベルが少しでも上がってもらえるように、自分も力つけていかなきゃいけないし、介護経験ももっと上げて、色々な事を指導していける介護士になれたらなと、自分、自身も思っていますし、三園の里も、「ああ、いい施設だな」って、周りの方たちにわかって頂けるような施設になれたらなと、思っています。

…第十回おわり(このインタビューは平成30年4月21日に行いました。)

 …とても明るく元気な方で、周囲の雰囲気も華やかにしてくれそうな方でした。
 「利用者さん第一に」「レクを楽しく」という熱い思いがひしひしと伝わってきて、介護職員としての心構えを勉強させて頂きました。

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