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職員インタビュー

第六回「やっぱり思いやりが介護には必要なのかなと。」

さくらの里 冨田 由美 副施設長

冨田副施設長 前回までずっと相談員にインタビューを行ってきましたが、とりあえず相談員は一区切りという事で、今後は色々な業種の方とインタビューしていきたいと思います。
 今回は老健さくらの里の冨田副施設長にお願い致しました。元々看護さんという事で、看護さん特有の温かみのあるオーラを感じさせる方でした。

みんなで利用者さんを支えようというのが希望だったので

(冨田副施設長:以下「冨:」)宜しくお願いします。

―本日はありがとうございます。

冨:いえいえ、こちらこそ。(笑)

―では、まず皆さんにお伺いしているんですけれど、入職されたのはいつ頃になりますか?

冨:ここが始まってからですので、平成17年11月です。

―ここが開設したと同時に入職されたのですね。ではずっとさくらの里?

冨:はい。看護で。入所の方で。ずーっと看護をやらせてもらって、去年の1月に、副施設長に…

―さくらの里に入る以前の経緯は…

冨:看護師さんになろうと思ったきっかけは、やはり、老人ホームさんの職場体験で1日体験してみて、その時の利用者さんとお話しして、そういう(利用者さんとかかわる)仕事に就きたいと思いました。
 その事を学校の先生に相談したら、「じゃあ看護師になるといいよ」という風に勧められて、看護師の勉強をして、その後こういう福祉施設で働けているので、夢がかなったのかな、と思っています。

―最初からこういう施設に入りたかった?

冨:そうですね。

―看護師さんの時には、看護師業務の時は勿論、それ以外にも利用者様と接する機会が多かったと思いますが、具体的にはどのような形で利用者さんと接する事が多かったですか?

冨:老健は、割と看護師が特養さんと比べて多く配置されていて、余裕がありますので、看護の仕事の他に、入浴介助などの際に衣類の着脱をしながら全身の状態を見たりも出来ますので、介護の仕事もガッツリ入ります。(笑)

冨:後は、レクリエーション等にも、進んで参加したり。
 私の方針としては、看護も、介護さんと上手くチームを組んでやっていきます。
 看護の他にも色々な、PT(理学療法士)さんとかST(言語聴覚士)さんとか栄養士さんとか、みんなで利用者さんを支えようというのが希望だったので、各部署の連携を大事にして、やっています。

―看護さんと介護さんが連携する上で、色々と大変な事もあるとは思いますが、意見の違いなどもありますか?

冨:どうしても、看護的には、治療など医療的な目で利用者さんを見てしまう所はあります。
 (前職が)病院から来られる看護の方もいて、看護さんはそちらの方を重視しちゃうんですけれど、ここ(施設)は、生活をする場という事を、まず最初に説明させてもらいます。
 利用者さんにとって、治療も大事だけどその他にもっと大事なものはないかなとか、その人の人生というか…どのように過ごすことが一番幸せなのかなという事を、介護さんと看護さん、(医師の)先生も含めてすり合わせをしていくようにはしています。

―趣味とかをしながら生活をして、楽しく過ごせたらいいですよね。

冨:お楽しみとかもあるように。例えば糖尿病の方でも、状態によっては絶対間食が駄目という訳ではないので、例えば(自販機を指して)ここで一緒にコーヒーを飲んだりとか、そういう事もたまにはいいんじゃないかな、と思います。

―副施設長になられて、一年ほど経ちましたが、なられてからはガラッと変わりましたか?

冨:うーん…今までは、現場の看護で、主任という事で、やりたいと思ったことを自分が先頭に立ってやっていけば、他の看護さんもついて来てくれたり、協力してくれるという体制だったんですけど、副施設長になったら、もっとそういう事が出来るのかな、と思ったら、なかなか出来ないんだな…と、力不足を痛感しております。

冨:利用者さんが元気で安心して過して、笑顔でいる施設にしていきたいし、職員もそれを見て介護へのやりがいを感じてもらいたいという思いはあります。それが「いい施設」を目指すために必要な事かなと思います。

―新人さんもやはり先輩職員の接し方を見て、学んでいくと思いますので、やはりそれはどんどんやっていった方がいいと思います。

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やっぱり思いやりが介護には必要なのかなと。

冨田副施設長&川村冨:どうしても介護の仕事って大変じゃないですか。
 でも「大変だな」とばかり思っていると続かないけれど、そこで利用者さんとかかわることで、笑顔を見られたりとか、レクリエーションや大きな行事をした時に、「あの時楽しかったね」と言われると、「大変だったけどやって良かったな」とか、やりがいを感じられるところだと思うので、それを、他の職員さんにも分かってもらいたいな、という。
 去年は大分色々と大きな行事を頑張って、やってみました。運動会なんかも、外でやって。

―外でやったんですか!

冨:外でやりました。ずっと10年間、夢だったんですよ。外で運動会やるっていうのが(笑)
 で、全入所者さん降りてきてもらって、利用者さんばっかりじゃなくて職員も綱引きやりまして。

―すごいですね。そこまで職員が参加するってなかなかないですよ。

冨:あと、初めてやったのが、天ぷらを職員で揚げて、皆さんに食べて頂いたりとか。
 今年の1月は大新年会と銘打って、夕方からなんですけど、ホールに利用者さん全員来て頂いて、ディナーショーという事で、そこでお食事をしながら職員の催し物をそれぞれやったりとか。
 中々頻繁にはレクリエーション出来ないですけど、月に一回は必ず利用者様に「楽しかったね」と感じてもらえるような行事を考えています。

―副施設長が自らどんどん発信してやっていっているような感じですか?

冨:各階ごとに担当が月ごとに考えるんですけども、そこに私がわがままを言って、「外でやりましょう」とか、大きくしてしまっています。(笑)

―(笑)アイデアが入ることによって、どんどん良くなっていっている感じがします。

冨:今も、もう4月になっていますけど、利用者さんからは、1月にやった新年会がとっても楽しかったっておっしゃって頂いて、(他には)みんなで水戸黄門やったりしました(笑)寸劇を。

―(笑)この印籠が…みたいな。

冨:(笑)そうです。もう、大騒ぎしてやって、利用者さんも「楽しかった」って言って下さって。
 やっぱり施設の生活より、出来ればお家で生活したいところを、ここに入ってきて下さっているので、なんとか楽しく過ごして頂ければいいかなと思っております。

―利用者さんもそういうのをどんどんやって頂ければ喜ぶと思います。

冨:また職員も、大きな行事をやることで、「またやってみたいな」とか、「こんなこともしてみたい」とか、だんだんアイデアも出してくれるようになって、職員のモチベーション上げるのにも、わがまま言って良かったなと(笑)

―良い循環で(笑)

冨:すごいわがまま言いますからね(笑)
 でもうちの職員達、このわがままを聞いてくれて、やってくれるので、本当感謝しています。

―副施設長になられて、新入職員の面接等もされていますか?

冨:そうですね、はい。そういう時は私、率先してまず施設を案内させて頂いて、私の介護論などを熱く語って(笑)、それで引かれる方もいるかもしれないけど、「あぁ、やってみたいな」思う方もいらっしゃいますし。
 あと、一緒に見学に行って頂くと、上の入所者様は私に声を掛けて下さるので、そういうのを直に面接の方に見て頂いて、「利用者様とかかわるの楽しそうだな」という風にまず、感じてほしいなって思いながら案内をしています。

―求めている人材とか、こういう人が入ってくれたらうれしいなというのは…

冨:そうですね…やっぱり、人生の先輩方(利用者さん)が入っていらっしゃるので、その方を大切に思って下さる方、後は人との関わりが好きな方、そういう思いがある方が来てほしいですね。
 第一条件はやっぱり思いやりが介護には必要なのかなと思っているので。
 技術面ではなかなか新人さんには身につかなくても、その人の事「大事だよ」「好きだよ」という思いを表せる人であれば、利用者様とうまくコミュニケーション取って下さると思っています。

―施設全体がそういう雰囲気でしたら、入った方もだんだんと染まっていくというのもあると思います。

冨:そうですね…同じこころざしを持った人が集まればいいのかなと。良い施設にしていく道なのかなと思います。

―私もたまに現場のお手伝いをしますが、現場も楽しいですよね。

冨:利用者さんに元気になってもらいたいという思いもあるんですけど、私達も利用者さんから元気をもらうというのを本当に私は感じます。

―認知症の方ってすごく性格が真っすぐで前向きだったりしますので、接していてすごく心があったかくなるというのはありますね。

冨:こちらの気持ちの写し鏡じゃないですけど、逆にこちらがイライラしているときは意図する事がうまく伝わらなかったり、食事介助していてもうまくすすまなかったり、やり取りをしていく難しさが認知症の方の対応にはありますね。
 ただ、例えば入浴の拒否がある方でも、何とか気分を変えながら、気持ちよく入って頂いて、「良かったよー」って言って頂いた時などは本当に嬉しいです。

―何故かそういう方に上手く対応できる職員っているんですよね。

冨:いますね。いますね。

―この職員が誘導すると絶対入るみたいな。不思議なんですけど。

冨:そこは信頼関係とかあるんですかね…そういう工夫もあるし、利用者さんが今まで出来なかった事が出来るようになるのを目の当たりにしたり、笑顔をもらったりすると、嬉しかったり感動をもらえたりするので、そういう所は本当にいいお仕事かなと。
 全職員がそういう風に思えるような施設になっていってほしいなと、思っております。

―ありがとうございます。では最後にさくらの里のアピールを

冨:やっぱり明るい所ですかね。あと私が副施設長になってからは、まず職員同士のあいさつを大事に、他部署の方とでもあいさつからと思ってやって来たので、コミュニケーションを取りながら、活気のある職場です。

―本日はありがとうございました。

冨:すみません、ありがとうございました。(笑)

…第六回おわり(このインタビューは平成29年4月24日に行いました。)

リトルミイ …とても明るく情熱的で、弁の立つ方でしたので、インタビュアー的にはとても助かりました。私が淡々とし過ぎているので、話さざるをえない部分もあるとは思いますが…。
 でも、個人的にはとても楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
 右の写真は冨田副施設長お気に入りのリトルミイ(ムーミンのキャラクター)人形です。インタビューにも同席してくれました。

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